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『佐高信評伝選』は2023年10月発売の第7巻をもちまして、全巻完結いたしました!

近代日本の始まりから現在まで、
一人の人間として時代と格闘した人々を
描いた評伝、人物論を全7巻に収録。
その人物が生きた時代とその生き方を、
今日の時代状況と合わせて読むことで、
現在を考えるための視点が浮かび上がってくる評伝選。

巻構成

各作品に著者自身の解題を付す。
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1 鮮やかな人生


国家、企業と個人はどう対峙すべきか、組織における人間の生き方を問う。


1.城山三郎という生き方 2.逆命利君を実践した男 鈴木朗夫



2 わが思想の源流


時代と関わり続けた四人の学者、
ジャーナリスト、教育者から得たものとは。


1.久野収からの面々授受 2.竹内好むのたけじの魯迅精神〈書き下ろし〉 3.福沢諭吉のパラドックス


3 侵略の推進者と批判者


大東亜の夢を追った軍人と、帝国日本を批判するジャーナリスト、同時代人の対極の生き方。


1.石原莞爾の夢と罪 2.良日本主義の石橋湛山



4 友好の井戸を
掘った政治家

日中の友好を求め、保守派でありながら憲法を擁護し続けた政治家の姿。

1.田中角栄の魅力と魔力 2.正言は反のごとし(松村謙三河野謙三) 3.友好の井戸を掘った人たち(保利茂三木武夫大平正芳村山富市) 4.護憲派列伝(宮澤喜一後藤田正晴野中広務

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5 歴史の勝者と敗者



一人の英雄か庶民か、歴史を動かしたものは誰かを問う。


1.司馬遼太郎藤沢周平 2.西郷隆盛伝説




6 俗と濁のエネルギー



戦後の時代を、時に俗と汚濁にまみれ、時に孤高に生きた三人の生き方をとらえ直す。


1.古賀政男の悲歌人生 2.土門拳のリアリズム写真 3.メディアの仕掛け人 徳間康快


7 志操を貫いた医師と
官僚と牧師夫人

政治権力の中で、企業権力と対峙して、世間の迫害に耐えて、志を貫いたのはなぜか。

1.歩く日本国憲法、中村哲 2.原田正純の道 3.官僚たちの志と死(山内豊徳田辺俊彦川原英之伊東正義) 4.「官僚たちの夏」の佐橋滋 5.ある牧師の妻の昭和史 齋藤たまい

特別巻 父のうた



佐高信を「佐高信」たらしめたものは何か。


全7巻予約お申し込みで、
特別巻〈非売品〉をプレゼント!!
(締切:2022年11月末日 )

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刊行にあたって

幸せな出会いの人間讃歌
 
喜寿を迎えて改めて、出会いに恵まれた人生だったな、と思う。
 わが師の久野収からは「勉強が足りない」と最期まで叱られたが、
それに食らいついていったという自負はある。
また、「絶対に形の崩れない男」と評された作家の城山三郎は、しかし、その反面、
迷いに迷う人でもあった。水俣病の原因究明に闘った医師の原田正純もそうである。
迷い、悩みながらも筋を通そうとするこの人たちとの出会いで私も鍛えられた。
城山との対談に私は『人間を読む旅』(岩波書店)と名づけたが、この評伝選は
その途上での人物デッサンであり、旅日記である。実際には会ったことのない
石橋湛山や土門拳の素描まで含めて、特に若い人たちがこの選集から
「生きるヒント」をくみとってもらえば、著者としては嬉しい。
ここには斬人斬馬ではない、人間讃歌の私がいるはずである。


佐高 信

著者プロフィール

1945年、山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。
高校教師、経済誌編集長を経て、評論家となる。
主な著書に、『なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか(望月衣塑子との共著)』 『どアホノミクスよ、お前はもう死んでいる(浜矩子との共著)』『偽りの保守・安倍晋三の正体(岸井成格との共著)』(講談社+α新書)、『池田大作と宮本顕治』(平凡社新書)、『偽装、捏造、安倍晋三』(作品社)、『幹事長 二階俊博の暗闘』『官房長官 菅義偉の陰謀』(河出書房新社)、『国権と民権(早野透との共著)』『いま、なぜ魯迅か』(集英社新書)、
『反―憲法改正論』(角川新書)など多数。

推薦のことば

寺島 実郎(一般財団法人日本総合研究所会長)

苦闘する人間への暖かい共感

評伝には、評する側の人間の眼線が鏡のごとく投影される。佐高信の眼線は、厳しく澄んでいるが、同時に現場で苦闘する人間への暖かい共感にも満ちている。ここには城山三郎、久野収、石橋湛山、田中角栄、大平正芳、宮澤喜一と私にとっても特に心に残る人物達が描かれているが、戦後日本という矛盾に満ちた時代を真剣に生きた人物と正対してきた佐高信の真骨頂ともいえる作品群であり、その行間に私は佐高信の美学を感じる。人間観を磨く座標として大切にしたい。

田中 優子(法政大学名誉教授、同大学19代総長)

「評論の神髄」としての評伝

佐高信の評論の中で、後世に読み継がれるべき筆頭は評伝である。佐高信の評伝は単なる生涯の記録ではない。佐高信が追い求め考え続けている、この近現代における人間のありかたであり、評価であり批判である。明確な価値観がそこに見える。それこそが「評論の真髄」なのだ。この転換期に、「お前はどう生きているのか」と問われるばかりでなく、「どういう言葉を残すのか」と問われている。答えを迫られる作品群だ。

田中 秀征(元経済企画庁長官、福山大学客員教授)

厳しさと暖かさ

佐高信君との気ままな交遊もかれこれ五十年を越すだろうか。一編集者として世に出る前から人やものの本質に迫る力、それを表現する力が際立っていたように思う。だから、人物伝が彼のお家芸になったのだろう。

偽善者の仮面をはぎ取る厳しさに閉口することもあるが、そんな場合でも奥には彼一流の暖かさもある。

今回彼が評伝をまとめて出版すると言うので楽しみにしている。なかには私自身が深く関わった人たちもいるので、どんな切り口を見せてくれるのかも注目している。

鎌田 慧(ルポライター)

人間的な幅の広さ

佐高信を信頼しているのは、歳を重ねるにつれてますます批判がラジカルになっているからだ。たぶんに時代が悪化していることもあるが、批判的精神をもちつづけるには、知的好奇心ばかりか、反批判にたいする緊張感を必要とする。といっても、佐高信の真骨頂は人間的な幅の広さで、このシリーズに脈打っている保守派の政治家たちへの真っ当な評価と人間讃歌は、現在ただいま、人間不信の悪政を変える、大いなる力に転化するであろう。

落合 恵子(作家・クレヨンハウス主宰)

「まっとうに生きる」こと

まったくもって この社会は

ずるい奴ほど よくもてる

フェアじゃない奴こそ トクをする

そうお嘆きの、貴姉、貴兄にいま

タフなファイターであり、

デリケートな評論家である

佐高信の評伝選を。

まっとうに生きることを 考えたい。

いまこそ、いまから、これらの評伝から。

あなたから、わたしから。

吉永 みち子(ノンフィクション作家)

命がけの甘さ

佐高さんというと、まるで枕詞のように辛口という二文字がくっついてくる。確かに評論家としての佐高さんは激辛である。しかしその反面、甘口の佐高さんもいるのではないかと思う時がある。人の人生の暗部も含めてすべてを引き受けようとする優しさに溢れた評伝を読む時、寒風の中にも春の風の暖かさを求めるような命がけの甘さを感じる。浮かび上がる人物の輪郭が丸みを帯びている。だから、私は佐高さんが描く評伝が好きなのである。

書誌情報

【刊行記念特典】全7巻をご予約の読者様に、特別巻「父のうた」(非売品)を  進呈いたします。書店様に「全7巻予約」とお申し付けください。
 締切:2022年11月末日
 
 ※全7巻のお支払いについては、各巻発売時ごとになります。
2022年 10月25日刊行 発売中
第1巻 「鮮やかな人生」
2750円(税込) 460頁  ISBN978-4-8451-1779-6
    12月25日刊行 発売中
第2巻 「わが思想の源流」
2750円(税込) 460頁  ISBN978-4-8451-1780-2
2023年 2月28日刊行 発売中
第3巻 「侵略の推進者と批判者」
2970円(税込) 550頁  ISBN978-4-8451-1781-9
         4月28日刊行 発売中
第4巻 「友好の井戸を掘った政治家」
2860円(税込) 510頁  ISBN978-4-8451-1782-6
          6月30日刊行 発売中
第5巻 「歴史の勝者と敗者」
2750円(税込) 460頁  ISBN978-4-8451-1783-3
          8月31日刊行 発売中
第6巻 「俗と濁のエネルギー」
2750円(税込) 460頁  ISBN978-4-8451-1784-0
          10月31日刊行 発売中
第7巻 「志操を貫いた医師と官僚と牧師夫人」
2860円(税込) 490頁  ISBN978-4-8451-1785-7

隔月刊行/四六判上製・カバー装
見出し ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。

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